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邂逅 背中を合わせたローズはすぐさまホルスターから二丁の拳銃を抜いた。それをそれに叩き込む。背中の向こうで同じようにクロウも銃を乱射する。 飛び上がったそれに、クロウが一発、もう一発をローズが叩き込む。 頭から水滴をかぶったままの二人は、体から水の粒を滴らせながら踊るように舞った。 身をかがめて、ローズがそれの腹部を打ち抜いた。 続けざまに銃を放って、土塊となる。 「百年前とは大違いね。五十年前だったかしらっ!?」 空になった弾装を頬って、新しいのを装着する。空白の時間。だけどその間にそれらが詰め寄ってくることは無い。 「ローズ!」 リアがこちらに新しい弾装を贈ってくれた。それを受け取って、腰のポケットに仕舞い込めば、ずっしりと重い。 近くにエヴァンスがいた。相変わらず笑ったまま銃を連射しているのは、かなり怖い。 「性能が上がったのね」 薔薇が刻印されている二つの銃をなでながらローズはいった。 「五年前とは大違いですから・・・・ねっ。それから、あれらも」 「ああ、忌わしきもの、ね。誰がつけたんだっけ?そんなけったいな名前?」 嵐の中心のような男がこちらに近づいた。背中にはKが乗っている。ゴーグルを目についけて。まるで騎乗ごっこをしている子供のようだとは黙っておく。 フィリップの頭を銃の端で小突きながら、嬉しそうにKが言った。 「言ったのはローズだろ!」 「そんな悪趣味な名前、付けるのはお前だけだって」 言いながら、また台風は去っていく。 昔からだが、被害の大半は彼らの責任だ。KもKでフィリップを煽るようなこをというからいけない。 「エヴァ!! ぼけっとしてるんじゃなくってよ!!」 頬に引かれた赤い線が消えていく。エミリアが袖でそれをぬぐえばもとのような滑らかな肌がそこにあるだけ。死ねない体。急速に回復する細胞。それが、自分達だ。 「リア、ヴァン、リー、ここは任せたわよ。私は」 宵闇に一つの影を捉えて、ローズはそれを睨みつけた。 「ケリを、つける」 五年分のケリ。二千年分の、ケリ。 鋭い眼光に、エミリアは息を呑んだ。 ローズの肩にクロウの手が置かれる。 「何? 君も一緒に行きたいの? もう、しかたないなぁ」 諦めて、足手まといにならないでねと小さく言う。 ローズは銃をホルスターにしまいこむと、こちらを取り囲むように存在するそれらに顔をしかめた。 「やれやれ。いったいどれだけの人間を殺して、捕まえたのか」 あの日、自分が逃げ出す前に見た光景。 管の中に入れられた異形なものが、そこにある。五十年前とは、けたが違う。 「今度は捕まらないで下さいね」 構えた銃が火を噴いた。 「待っていますわ。ローズ、信じて」 双子の姉はそう言ってもうあとはただ銃を撃ち続けた。
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